福岡の小倉城にて大きなイチョウと出会う
福岡に行った際に少し足を伸ばして小倉城にも行ってみました。
そこであった立派なイチョウの木がこちら。
大きな木の幹には、シダやコケなどの違う生き物がたくさん宿っていました。
遠目にはイチョウの木1本でも、近づくとたくさんの種類の生命が現れます。そしてそれぞれがつながりあって生きている。とっても美しいですね。
そこで、一つエピソードを思い出しました。何年か前に、生物多様性を守る活動をされている坂田マサコさんに、高尾山の裏高尾ガイドをしていただいたとき、こう教わったんです。
「木が朽ちるとき、コケやシダがやってきて、ゆっくりゆっくりと土に返してゆく。やがて木が倒れ、全ての木がコケやシダの力を借りてゆっくりと土に返っていく。人間とは全く違う時間の流れで、木は生きているのです。」
考えてみると時間とは相対的なものだとしみじみ思います。そしてそこにあるのは、生命のつながりです。
今や他の種を生かすことも壊すこともできる人間が、今一度生きるとは何か、存在とは何かを深く知る時期に来ていると思います。