北海道・開拓者精神に出会う旅②~札幌:北海道大学~
2016年8月25日~30日に5泊6日で北海道に行ってきました。
そこで感じたこと。観光だけではない歴史精神との出会いをまとめていきます。全5回です。
<<2017/5/4追記>>再訪問したため記事を追加しました。全6回です。
*北海道・開拓者精神に出会う旅*
②札幌:北海道大学:本記事
北海道の思い出
私が前回北海道を訪れたのは2003年の夏。13年前です。
その頃、私は神戸に住む大学生でした。そして、留学生を支援する団体に所属し、全国の仲間とつながりながら活動していました。
そんな中、全国規模の研修会で出会った北海道大学の仲間たち。その仲間を訪ねて行ったのが前回の北海道の旅でした。
懐かしい写真を引っ張り出して貼ってみる。
実は、その仲間の一人が、5年前に亡くなりました。
研修会のとき「みんなにジンギスカンを楽しんでほしい!」と北海道から淡路島まで七輪を空輸し、ジンギスカンをふるまった逸話を持つ子です。翌年に北大を訪れたときにも、キャンパスでジンパ(ジンギスカンパーティー)をしてくれました。
私の大学卒業時には、「miwaさんを思い出したから」と大きなスマイルのイラストが描かれたカードを留学先から送ってくれました。本当にうれしかった。
本当に熱くて礼儀正しく仲間思いな子でした。生きていたら今も同志として一緒に活動していたことでしょう。
そんな彼は「北海道と北海道大学を世界に広めたいんです!」と北海道大学のTシャツを常に着ていました。
彼が亡くなってから、ふと「どうしてそこまで北海道が好きだったのかな?」という問いが私にはありました。
ふたたび北海道と出会う
今回、北海道の歴史を学ぶなかで、再度訪問した北海道大学のキャンパス。
広大で、様々な植物が生え、たくさんの研究棟がある大学です。
北海道大学は、札幌農学校として日本最初の近代的大学として1876年に設立され、創立140年を迎えます。
開拓の地・北海道、農作物に適さないと言われていた荒地で、農学や酪農の研究に勤しんだ先人たちは、どれだけ志高くあり続けたのでしょうか。胸が熱くなります。
有名なポプラ並木です。1912年に植えられた2004年台風による風害で多くのポプラ並木が倒壊したものの、立派に再生されました。こういったところにも精神を感じます。
そして、ポプラ並木のそばで佇む新渡戸稲造像。
その像には"I wish to be a bridge across the Pacific."「われ、太平洋の架け橋とならん」とあります。札幌農学校2期生として卒業後、数々の活躍を経て、国際連盟事務次長も務めた人物です。著書 Bushido: The Soul of Japan『武士道』は、世界で長年読み続けられています。
北海道から、そのあり方を全世界へ発信したい。彼はそんな風に思っていたのかな。ぜひ語り合ってみたかった。
友人が残してくれた熱い想いをやっと受け取れた気がしました。
お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタント miwa