北海道・開拓者精神に出会う旅~⑥囚人たちの開拓史~

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 2017年4月22日~4月24日にかけて北海道に行ってきました!


行ってきたのはJAPAN MISSION PROJECT 第16弾北海道講演

 

そして次の日には前回の8月に引き続き、講演会後に北海道の教育観光ツアーヌリ路に参加してきました。

 

前回8月のレポートはこちら

北海道・開拓者精神に出会う旅①~札幌:北海道博物館と開拓の村~

北海道・開拓者精神に出会う旅②~札幌:北海道大学~

北海道・開拓者精神に出会う旅③~JAPAN MISSION PROJECT in北海道~

北海道・開拓者精神に出会う旅④~小樽:商店街での出会いと水天宮~

北海道・開拓者精神に出会う旅⑤~小樽:金融資料館~

 

今回は前回と異なる北海道開拓史を学びました。それは、囚人たちによる北海道開拓。時代は明治時代です。

 

www.town.tsukigata.hokkaido.jp

今日ふり返ってみると、開拓の形態もまた、大きくいくつかに分けられます。まず、先に述べた移住民による「移住民開拓」。そして、開墾のほかに北方防衛の役割をも担った、屯田兵による「屯田兵開拓」。そしてもうひとつ、重罪人として服役する囚徒をインフラ整備の労働力とした「監獄開拓」です。


中でも囚徒による開拓は、移住民や屯田兵が入植できる基盤を作るために、人跡未踏の奥地に通じる道路を開削し、橋を架け、森を拓いた過酷で困難きわまりないものでした。滝川、深川、旭川といった、大河石狩川沿いに作られていったまちも、あるいは道東の拠点のひとつである北見なども、囚人たちの凄惨な労働によって作られた道路ができてはじめてうまれたまちなのです。こうした囚人たちを収監したのが、集治監と呼ばれる特別な監獄でした。

 

今回向かったのはまさに監獄開拓のゆかりの地。

 

囚人たちといっても、現代基準の重罪ではありません。明治維新後の新政府に反抗した旧士族たちは、やがて政府に鎮圧され、重罪人の扱いとなりました。北海道の集治監はそういった囚人が多いことが特徴です。同じ旧士族なのに、支配する側と支配される側に分かれてしまう歴史の分岐点がそこにはありました。

 

北海道の地に連れてこられた当時、支給されたのは夏服のみだったとのことです。自分たちが暮らす官舎もまず自分たちの手で作る必要がありました。

 

動乱の時代のなかで第一線で戦っていた士族たちですから、北海道の開拓が近代化を急ぐ日本にとってどういう意味をもつかは重々わかっていたことでしょう。

 

一行が最初に向かったのは、空知集治監典獄官舎跡のレンガ煙突です。

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囚人たちが作った樺戸道路をとおって、今度は月形集治監跡にある月形樺戸博物館へ。

 

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そして、囚人たちが植えたとされるスギ林(画面奥)。本州の故郷を思って植えたのでしょうか。スギ林としては北限生息地とのことです。

 

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集治監がある間に亡くなった囚人たちが眠る篠津山墓地。故郷を離れ人知れず眠る囚人たちに手を合わせました。今回の旅はここで終了しました。

 

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言葉には言い表せないほど過酷な環境のなかで彼らを支えたのは、

 

「日本の未来のため」

 

そういった意志だったのではないかと、思いを馳せました。

 

次の写真は飛行機から撮影した現在の北海道。見事に整備され、平地が広がっています。これが150年前は原生林だったとはとても想像がつきませんよね。

 

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このような深い歴史を知るとき、私は「変化を生み出すのは人々の意志だ」ということをいつも感じます。目の前に見えていることは、当たり前じゃない、未来永劫つづくわけじゃない。なんらかの意志によって変化をしていくことこそ、当たり前なのだ。

 

どのような未来をつくるために、今をどのように認識し、どのように行動を選択するかを常に常に意識する。それこそが、本当の変化を生み出せる力・人間だけが持つ力なのだと私は思っています。

 

北海道JAPAN MISSION PROJECT講演会の懇親会です。

未来をつくる熱い意志をもった仲間がたくさん集いました!!!

 

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次回は5月14日。大阪にて最終講演です。

 

2016年5月から再開されたJAPAN MISSION PROJECTも第17弾をもって終わりとなります。

 

2017年日本の時代の幕開けを、たくさんの方々とともに共有できることを心から楽しみにしています。

 

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人工知能を超える - Japan Mission Project|Noh Jesuが語るIT経済以降の新経済と新教育

 

 

 

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 Written by
チームワークコンサルタントmiwa