平昌オリンピックを現地観戦してわかったこと②

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 2/14~2/24にかけて平昌オリンピック観戦に行ってきました!

現地観戦記の第2回です。

 

第1回 きっかけ/最初の気づき

 

江陵の街に触れる

私にとって韓国は旅行や研修など10回目の訪問となります。これまで訪れたのは、ソウル、釜山、テグ、清道郡など。

 

平昌や江陵がある江原道に行くのは初めてでした。韓国の北東部、朝鮮半島の日本海側に面しているのが江陵市です。ソウルからKTXに乗って直通で2時間ほど。

 

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KTXもオリンピックパッケージです。

 

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江陵駅に到着!オリンピックのためにKTXが停まるようになった駅です。

 

江陵の街は、とってものどかでした!!!空気がきれい!歩いている人も少なく、のんびりしています。


韓国の中で1番目の都市がソウルで、2番目の都市がプサン、3番目がテグで、それよりも小さい都市です。

ただし、江陵市の人口は22万人程度。私の地元の鈴鹿市と同じくらいです、地方都市といったところ。このため、のどかではあるものの、市街地の通りにはコスメなどの有名店は一通りあり、大きめの市場もあるし、コンビニもたくさんありました。とても過ごしやすかったです。

 

江陵駅の近くに宿泊したのは4泊ほどでした。地元のお店では英語も日本語もあまり通じないものの、総じて不便はなかったです。


ホテルのお母さんは日本語を習ったのが50年前ということで(!)片言ながら一生懸命話してくれました。長野オリンピックもこんな感じだったのかなぁ…と思いました。


ずっと天気がよかったこともあり、とても街によい印象を持ちました。オリンピックがなかったら一生来なかったかもしれない街を散策できたことも、とても楽しいひとときでした。

 

1つの都市がクローズアップされ、世界中から人が訪れるようになることも、オリンピックの機能の一つなんですね。

 

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江陵駅の前では、伝統舞踊の催しも。

 

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駅前のフードコートでは地元の食べ物が楽しめました。スンドゥブ&タッカンジョン

 

生まれて初めて国旗を振ってみた!

さてさて、話題はオリンピックに戻ります。

 

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初めてのオリンピック。出発前の私が最後に慌てて用意したもの!

 

それは日本国旗です。amazon購入で1,200円。

 

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日本国旗(L) 日本代表応援用 日の丸 [50×75cm 材質:テトロン]

  

日本にいるときに国旗を持つと、ちょっとドキドキしませんか?

戦後教育の影響もあり、国旗に対して思想色が強いイメージを持つのが、大多数の日本人の感覚かなぁと思います。実際、届いた国旗を自分の部屋で持ってみても、しっくり来ないというか、慣れていないな、と思ったのが正直な感想でした。

 

でもでも「やっぱり日本の選手を思いっきり応援したい!」そう思って、準備して持っていきました。

 

ところが、オリンピックの実際の客席では、国旗のイメージがまったく違いました。どの国の方も、みんな、それぞれの国の国旗を元気よく明るく振っていた!!

 

たくさんの国の国旗が、観客席のあちらこちらでいっせいに見られるのも、オリンピックならではだと思いました。 

特にフィギュアスケートでは、選手の国旗を掲げて応援する文化もあり、選手が登場するごとに違う国旗を振る人も。

選手の応援の力になってほしくて、その選手が所属する国家の旗をみんなで振っている印象でした。

 

私自身も、選手に応援の力が届くようにと一生懸命振りました。選手と観客がつながる気持ちになりましたし、とっても誇らしい気分になりました。

 

実は、オリンピック憲章には、「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。」と明確に規定されています。

 

本当は国別のメダル獲得数ランキングなどは、IOCの意図に反していることとも言えます。ロシアが国家として組織的なドーピングをしたと裁定され、国として参加停止になったことも、今大会の象徴的な出来事でしょう。

 

このIOCの出発の規定があるからなのか、会場では、各国の国旗がたくさん掲揚されているなかで、とても平和な空気が充満しているように感じました。スポーツという熱く争いになりやすいものにもかかわらず。

 

これには、とっても感動しました。みんながそれぞれに誇りを持ちながら、互いに一生懸命応援しあうあの空間は、本当に感動的でした。。。

 

 

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 フィギュアスケート会場です。天井にも出場選手の国旗があります。休憩中には各国の国旗を振る盛り上げも!

 

国旗はコミュニケーションツールにも

 

おおよそは、持っている国旗の国=観客自身の国籍となるので、隣の人に座った方が、日本人なのか?中国人なのか?韓国人なのか?という確認ツールにもなりました。


フィギュア男子フリーは、日本からの観客がとても多く、席周りのみなさんと、よかったよかったと喜び泣きをしました。

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宇野選手フリーの後。すごい日本国旗の数です。もちろん羽生選手の後にも。

 

女子フリーでは、周りは色々な国の方がいたのですが、たまたま隣のお2人が日本人であることを、国旗から確認できました。このため、宮原知子選手が完璧な演技で終えたときには、3人で号泣し喜びあいました。

 

女子スピードスケート500mを見に行ったときには、席の周り全員が、地元・韓国のイサンファ選手を応援する方たちだったので、一人観戦の私は、日本国旗を出しませんでした。韓国の方たちが、懸命にイサンファ選手を応援していたので、その空気も感じたいと思ったのです。

 

 

こんな風に国旗もコミュニケーション道具になるんですね!!

 

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平昌オリンピックパークにあった国旗たちの輪。美しいです。

 

第2回は以上です。続いては第3回。まだまだ続きます。

 

第3回 大会運営について感じたこと


お読みいただきありがとうございました。

 

 

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Written by
チームワークコンサルタントmiwa