仕事でがんばる女性への思考転換サプリ~有給休暇の取得編
前回のコラムを書いたところ、書きたいテーマがいくつか出てきたので、しばらく働く女性に向けたものを続けてみようと思います。
有給休暇が取れない雰囲気を感じていませんか??
皆さんの有給休暇状況はいかがでしょうか。実は、サラリーマン時代の私は、まったく取得しようとしていなかったです。
もちろん、会社で定められた夏休み期間には休んでいました。また、風邪など体調不良で休むこともありましたが、元来体が丈夫なほうなので、体調不良で休むことも少なかったです。ワクチン打たずとも、インフルエンザもかからない。
このため、平日に、自発的に休むという意味での有給取得は、nTechに出会う前は、結局したことがありませんでした。
元の会社の年間有給休暇日数は24日。年度の繰り越しもできたので、常に30日分以上の有給がたまっている状態でした。制度があっても有効に使えていない状態です。
日本人の有給消化率は、世界的に見ても非常に低く、有休消化率ランキングでは、なんと世界最下位!
休みを取らない理由では、1位 緊急時のためにとっておく、2位 人手不足、3位 職場の同僚が休んでいない、とあります。
その理由に、深くうなづく人は多いのではないでしょうか??
でも、せっかくの制度を活用できていないことに対して、名前ばかりの制度かよと、ストレスを感じませんか??
有給取得しやすい部署に対して、いいなぁ・・・と羨ましい感情を持っていませんか??
そう思っているなら、ぜひ、読みすすめてほしいです。
取得できないと思う思考の原因
仕事でがんばる女性の思考を考えてみると、私はこうなる原因は次の3つだと思っています。
まず、周りの人が働いている中で、自分だけ休むことへの罪悪感がある。
みんなが積極的に休んでいる職場なら休みやすいけれど、自分だけ休むことは楽をしているようで言い出しにくいです。
次に、休みを取るための調整が大変だと思っている。
自分が休むと、自分の仕事をだれかに引き継がなくてはいけず、迷惑をかけるイメージがある。特に、経験年数を重ねてきてポジションもあるような、責任感が強い方は、特にそう思いやすいと思います。
最後に、そもそもの背景として、学生時代は土日の休みが固定で、自由に休みを設定してよいという発想がない。
私は20代の頃はこれが大きかったです。「土日も休みもらってるし、わざわざ平日やすまなくてもなぁ。。」とかなり本気で思ってました。
本来は、学生と違い、夏休みなどの大型休暇がない分、自分で調整して休むのが社会人です。でも、その違いは新人研修などでは教えられることはなかったし、上司とのコミュニケーションでもわからなかった。学校教育ってすごいですね。学生時代のそのまんまの価値観だと、休みを取るという発想が起きにくかったです。
そして、これらのすべての結集として「有給休暇を取得できないことは仕方ない」と思っているのが、 観点・判断基準 なのです。
周りの同僚もそう思っている環境の中で、自分もそう思っている、ということなのです。「みんながそう思っているからできない」と思っているのも、自分の観点です。人の表情・言葉・行動は、すべて観点から成り立っているのですね。
なお、全員が同じ観点を持つことを観点・判断基準の同質性といいます。特に大企業で働く方は企業のルールが厳格ですので、 同質性がとても強いですね。
一方、みんながばらばらの観点を持っていることを、観点・判断基準の異質性が強いといいますが、異質性が強すぎると、逆にチームワークに支障をきたす側面があります。
このように、どちらかに偏ったら問題が起きるのですが、ここで大事なのは、色々な観点を楽しめる境地になることです。
解決のステップ
自分の行動に変化を起こすために。
自分の観点に気づいたら、まずは、そうは思わない観点もあるということを、やわらかく考えてみてください。
例えば・・・
・有給休暇を取得したほうが、心身ともに健康になって、結果的に仕事の成果が上がりそう
・誰かが休むことによって、他の人がカバーをすることになり、その人の仕事の幅が広がるチャンスになる
・そもそも、誰が抜けても回るような仕組みを整えておいた方がよいのだから、これを機会にやってみよう
なんとなく納得できますか?
納得できる!と思って、違う行動ができそうな方は、ぜひ行動に移してみてください。
「言ってることはわかるけど、私はできない~~」と思ったあなた、正常です!!(笑)
行動を変化させるには、自分の観点が成り立った背景を確認していく必要があります。
心からの納得感がないと、どこかで無理をした行動になってしまい、結局は、疲れてしまったり、やらなきゃよかった…となってしまうからです。
本当の解決のステップ
なぜこんなにも苦しいのか?の理由は次の2点です。
・いったい何が問題なのか?根本原因である観点の問題がわからないから
・どうやったら変化を起こせるのか?変化の仕組みがわからないから
これらが解決できれば、心すっきりで色々な観点を楽しむ自分になることができます。
観点が出来上がった背景を確認し、その観点をきれいさっぱり手放すことで、新しい観点をつくり新しい行動を起こすことができるんです。
観点から自由になると、「有給休暇が取れない・・・」という悩みは消えてなくなります。
根本原因をわかって、仕組みを使って変化を起こすステップを始めてみませんか?
ご興味のある方は、下記の記事をお読みください。
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Written by
チームワークコンサルタントmiwa