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演劇「流れる雲よ2017~未来より特攻隊へ愛を込めて」は本当に凄い。

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流れる雲よ~未来より特攻隊へ愛を込めて』

<演劇集団アトリエッジ> ~2017年8月20日東京千秋楽公演

 

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昨年に引き続き2回目の観劇です。

もともと知人のおすすめで昨年来て、「本当にすごい!!!!!」と大号泣・大感動・大興奮。そのとき、来年はもっとたくさんの人を連れてきたい!と誓いました。

 

前回は3人で、今回は12人で。今回も、大号泣・大感動。

 

終わったあとも飲みながらみんなでシェア会をして、とても濃い時間を過ごすことができました。

 

お話の概要 

 

72年前の太平洋戦争末期の特攻基地で、
突然ラジオから2017年の未来からの不思議な放送が聞こえてくる。
そこで、1945年夏に日本が負けることを知った特攻隊員達は動揺する。


なぜ、自分たちは死を選ぶのか…?
特攻命令が下った夜、ラジオの神様は粋な計らいを魅せるのだった。

 

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感想(ネタバレあります)

 

この演劇の最も心打たれるところは、過去と今をつなげて、今を生きる私たちの生き方に問いかけをしてくれているところです。

 

「今、日本はいい国ですか?」

 

大戦で亡くなったたくさんの人々の声が、聞こえてくるようです。

 

未来の日本のために、命を投じて戦ってくれた。いつも死と隣り合わせな情勢のなか、登場人物一人ひとりの人生のストーリーがあって、色々な愛の形があって。恋人への愛、家族愛、兄弟愛、親友同士の愛、幼馴染の愛。それらをすべて抱きしめた上で、祖国への愛をもって突撃していく。一瞬一瞬を生き抜いているそのあり方。

 

現在の日本は平和な環境で、食料にも満たされ、経済的にも発展しています。それは戦後の先人たちの努力の賜物であり、その恩恵を受けているわけですが、その分、どうしても死が遠くなっているように感じます。死が遠くなっている分、対象性として、生もぼんやりしていて、ある意味、生きてるのか死んでるのかわからない状態になっていると思います。あくまで社会全体の雰囲気として。

 

当時の彼らは死が常にそばにあるからこそ、使命をまっとうする生き方ができたのではないか。もちろん、現在にそのまま当てはめればいいもんじゃない。だけど、その生き方から学ぶことがたくさんあります。

 

そして「未来より特攻隊へ愛を込めて」という副題が私はとても好きです。


すべて愛。戦争が起きてしまったことも、私たちがどう観るか、どう活かすかによって、その意味価値が変わってきます。尊い先人たちに愛を送り、今未来をつくっている私たちがどんな生き方を選択するのか。本当に心がリセットされました。

 

そのほか感じたこと


(1)演劇だからこその表現方法

 

一緒に行った20代の男性が「自分は血や痛みを感じるのがとても苦手で、戦争ものも本当に苦手だった。でも、今回の演劇の表現が、戦争のその面ではなくて、人の生き方や思いにフォーカスされていたので、思ったよりすんなりと観ることができた。そのおかげで、戦争に対するイメージを変えることができた」という感想をシェアしてくれました。

 

なるほど、演劇って、舞台上ですべてを表現するので、映画に比べれば細かな再現性は落ちるのですが、その分人の心情など、作り手の見せたい部分を演出で拡張して、意志をダイレクトに届けることができるんだなと発見しました。

 

他の方法では受け取れない方々にも、当時の人の意志を届けることができる。演劇の表現方法としての価値を認識しました。

 

(2)この舞台を演じる意義

 

最後の舞台挨拶で、主役の坂本光太郎役の森川翔太さんが「私たちもまだまだ学んでいかなければならない」といった主旨の挨拶をされていました。

  

一緒に行った友人の感想として「演者の彼らも、たくさん学んだ理解のうえで舞台に立っているからこそ、あの強い意志が伝わるんだね」と。

  

確かに、舞台に立つまでに何百回と稽古をし、台詞一つ一つへの理解を深めているなかで、どんどん特攻隊の方たちの意志にふれ、当時の時代背景に触れざるをえません。twitterで演者さんのコメントを読んでみると、スマートフォンを見ることもやめて、役作りに没頭していたとか。そして、最終的に、先人たちの意志を引っ張れるからこそ、舞台上であんなにも強い表現ができるようになるんだなと思いました。

 

もはや舞台に立っているのは、現代人にようでそうでない、私たち観客は特攻隊そのものの彼らと出会っている感覚。

 

演者のみなさんは、毎年継続している方もいますが、入れ替わりもあるようです。18年間の再演のなかで、このように歴史を深く理解した若者をどんどん輩出していることもとても凄いことで、この舞台の価値の一つだなぁと思いました。

 

最後に  

 

今生きている演者さんと観客との相互作用によって、あの舞台の時空間が作られていて、、今、まさに、特攻隊の皆さんへ愛を送っているんだと感じました。

  

今を生きる私たちで意志を結集して、一緒に未来をつくっていこう!!!!と痛烈に思いました。深い気づきと震えるほどの感動を受け取りました。

 

まだまだ地方公演が続きます。ぜひ多くの人に見てもらいたいです。本当におすすめ!!!!!!です。