阪神淡路大震災から25年
1995年1月17日午前5時46分に阪神・淡路大震災が発生しました。
今日で25年。
早かったのか長かったのか、人によって感じ方はそれぞれかと思います。久しぶりに関西でこの日を迎えることになり感慨深く感じています。
当時私は12歳で中学生1年生だったので地元の三重県にいました。木造の古い家に住んでいたため、三重であっても「いつまで続くんだろう」と思うほどの揺れでした。
都市直下型の地震で火災と建物崩壊が主な被害でしたね。起きてテレビをつけると、ヘリコプターから火災の様子が報道されていて、阪神高速も横倒れ。それはそれはショックな光景でした。
その6年後私は神戸大学へ進学しましたが、神戸の街は震災を乗り越えたのだと信じられないほどに復興していました。
ただ、私が通った六甲台キャンパスには慰霊碑があり、そこには亡くなられた神戸大学生39名の名前が彫られていました。折に触れ立ち止まるたびに、彼らの分まで生きていることを感じたものです。
大学在学時、留学生支援活動を通じた他大学との交流のなかで、従兄弟が震災で亡くなった学生の一人だという子と仲良くなりました。彼女からは従兄弟のことをたくさん話してもらい、突然若くして家族が亡くなる苦しさを共有してもらいました。彼女は大好きな従兄弟が通っていた神戸大の子たちと仲良くなれて本当に嬉しい、従兄弟がつないでくれた気がすると言っていました。
神戸大学留学生センターが編纂した冊子をご紹介します。留学生の手記56編と、困難な日々に留学生と関わった日本人の手記8編が収録されています。
webにも公開されていますので読んでみてください。当時の混乱の思いが綴られています。
忘れられない…あの日 : 神戸からの声
留学生震災文集編集委員会・編集
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/book/16-47/index.html
亡くなった方々は今も私たちの意識のなかにいます。それは生命の火が消えたあとも記憶のなかで生き続けているということであり、本当に人間の尊さを感じます。
今日は25年前に思いを馳せながら祈ります。
~2019.12 ルミナリエより~
Written by miwa(@miwa_spring33)