父から母への腎移植が無事に終わりました③
指定難病・多発性嚢胞腎である母に、父の腎臓を片方、移植しました。
いよいよ最後のエピソードです。
最初から読まれる方はこちら
母の言葉たちを聞いて
「(父に対して)1000%私の言うことは聞かないから」
「(ドナーが移植できる数値に整えるまでの)1年半長かった」
「お父さんに『恨んだときもあったけど、腎臓をくれてありがとう』と伝えて」
言いたくても言えなかった本音。
自分の言うことなんて、絶対に父は聞かないと思っている母。
30年分の疎通できない想いが、腎臓の病気と言う形で、現象化したのではないだろうか。
私は母の人生を思い、胸がとても苦しくなりました。
私の頭の中に母の人生がぐるぐる回り続け、「人の人生とは一体なんなのだろうか」と問い続けていました。
考えの整理のため、友人に話しました
私はよく、自分の頭では整理がつかないときに、nTechを共有する友人たちに、そのままアウトプットします。
とても傾聴力の高い友人なので、いったん私が言うことを、そのまま聞いてくれます。
「この話、どう思った??」と私が聞いたところ、
揃ってみんな、このように言いました。
「お父さんのお母さんへの愛が、本当に深いんだね!」
・・・・。
・・・・???
いやいや、そんなんじゃないよ。
父は、自分勝手な人なんだ。
そのことに母は、ずっと苦しめられてきたんだ。
・・・・あ れ?
あ!!!!!!
私の考えぐるぐるの正体
うまく伝わるかわかりませんが、書いてみます。
大前提、先ほどのお話は、私が見て感じている世界です。
母が発した言葉たちは、本当の事実です。
でも、
>言いたくても言えなかった本音。
>自分の言うことなんて、絶対に父は聞かないと思っている母。
>30年分の疎通できない想いが、腎臓の病気と言う形で現象化したのではないだろうか。
これらは、完全に私の思い込みです。
事実の背景にあるストーリーを作っているのは、私自身なんですね。
つまり、何を隠そう、私こそが、
父は自分勝手な人だ。
母を苦しめているのは父なんだ。
と30年間、思い続けていたのです。
まるで念のような思い。
母と父の壮大な愛の物語(ともいえるもの)を、そのように思いたくない自分が、頭のなかで邪魔をする。そのせいで、ずっと考えがぐるぐるしていたのです。
前回の記事まるごと、私の妄想と言っても、過言ではありません。(読んでくださった方すみません)
そして私は、この思い込みの外に出ることに成功しました。
結果、ものすごく、大きな何かを手放しました。
本当は、手術の成功を素直に喜びたかったし、父にもよくがんばったと賞賛したかったし、母にもおめでとうと言いたかった。
そしてもし、本当に母が父に対して諦めを持っているなら、その気持ちが解けるように働きかけたい。
でも、したくてもできない・・・できない私のストーリーだからです。
人間というものは、自分のフィルターによって人生を作っています。
まさに、冒頭の写真のような状態 ↓↓↓
移植手術という、とても大きな出来事との出会いによって、私は根深い思い込みを手放すことができました。
発見した後、すんなり手放すことができたのは、
● 自分と自分の宇宙は実在しないと理解していたこと
● 宇宙の外を明確にイメージできていこと
● 無から有の変化の仕組みがわかっていたこと
この3点があったからです。
あらためてnTechに出会えたことを感謝しました。めちゃくちゃすっきりしました。
これからの自分の変化が、勝手に楽しみになっています。
両親の腎移植で感じた、見守る家族に必要なこと
今回、私は、見守る家族として、大きな生体移植を経験しました。
どんな病気でも、やはり、病気の本人が一番不安・心配・恐怖を感じているもの。
見守る家族としては、できるだけ、本人の気持ちに寄り添いたいです。
でも、自分のなかに、それまでの本人との関係性により創られた過去のイメージやストーリーが確かにある。
寄り添いたい気持ちはあったとしても、感情が邪魔をしてできない。これが実態です。看病だけではなく、介護にも通じる話だと思います。
親との関係性は、もっとも根深い感情に関わるパートの1つです。
そして、実は、社会における関係性構築にも、大きな影響が出ているものです。
誰もがそれぞれ直面する、家族との問題。
それを乗り越えて、新しい関係性を構築できたときに、新しいステージが始まると思いました。
私がご提供する、『無意識エンジン発見セッション』では、知らず知らずのうちに無意識につくられた、観方の癖やパターンの整理方法を、お伝えしています。
興味のある方は、ぜひお問合せください。
さて、6回に渡り書いてきました、父から母への腎移植の記事は、以上となります。
父はすでに退院し、母も経過順調。来週には退院とのことです。
本当に早いですね!現代の医療技術はやはりすごい!
皆さま、お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタントmiwa