ニュースより:年間自殺者数は現象するも若年層では依然深刻~2019年厚生労働省自殺対策白書
2019年度版厚生労働省自殺対策白書が内閣で閣議決定され、発表されました。
<白書データ概要>
◎2018の自殺者数 20,840人(前年より481人減)→9年続けて減少
*過去のピークは2003年の34,427人◎10代~30代の死因1位は自殺
→若年層の自殺が深刻な状況は先進国の中では日本だけ◎人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」も減少、統計開始1978年以降過去最低
→とはいえ先進国のなかでは高い水準
→また19歳以下の自殺死亡率は統計開始1978年以降最悪
数字の統計をみるときに、どう切り取るかによって論点が変わるので、注意が必要だと感じます。
合計で見たらピーク時の2/3まで減少しているのですが、日本の特徴として若年層の自殺が深刻です。また、自殺が死因上位となっているのは先進国のなかでは日本・韓国が顕著です。ストレスを感じやすい社会であることはどうやら確かなようです。
いくら総数が減ったとしても、1人でも自殺された方がいればその周りには家族や友人といった関係者がたくさんいて、その方たちの悲しみはいかばかりかと思います。そういう意味で2万人という数字は決して少なくない。
情報の流れが早く、人とのつながりも感じにくい現代社会。事故や病気が科学技術の進歩によって減っていくからこそ、どのように心の安定を作っていくかがこれからの日本にとって非常に大切なテーマなのではないでしょうか。
誰も傷つくことのない社会、全員の尊厳がしっかり守られている安心の社会を作っていきたいです。
ニュース記事一覧
https://report.joint-kaigo.com/article-11/pg682.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47366190W9A710C1CR0000/
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190716-OYT1T50036/
http://www.news24.jp/nnn/news162135117.html
参考:厚生労働省白書
お読みいただきありがとうございました。
Written by
チームワークコンサルタント miwa