世界フィギュアスケート選手権2019を現地観戦してきました。
私の心のオアシス、フィギュアスケートの試合の現地観戦に行ってきました。
世界フィギュアスケート選手権inさいたまスーパーアリーナ。
●公式サイト
収容人数1万8千名。この規模の会場が満員御礼になるほどフィギュアスケートが人気なのは、現在世界で日本だけでしょう。前回の世界選手権の日本開催は2014年で、そのときもさいたまスーパーアリーナでしたが、そのときよりもますます人気が高まっている気がします。
今回の会場デザインは宇宙と桜がメインテーマでした。リンクでは写真不可だったので、屋外の雰囲気をお届けしますね。
羽生結弦選手はやっぱり凄い
惜しくも銀メダルとなった羽生選手。今シーズン中にケガをしてしまったため復帰戦でした。ショート、フリーともに完璧だったアメリカのネイサンチェン選手が勝ちました。
昨年の平昌オリンピックでフィギュアスケート66年ぶりのオリンピック連覇を成し遂げ、フィギュアスケート界のスーパースターになっている羽生選手。
日本にいるとわかりづらいんですが、本当に何十年に1度の世界的な逸材なんですよね。海外のスケーターもみんな羽生選手を憧れ、尊敬していて。日本人がこのポジションになるって、そうそうないことです。
今回の大会を通して本当にレジェンドになったんだなぁと実感しました。
彼は今24歳ですが、スケーターとしては一般的にはピークを過ぎているといわれる年齢です。年齢とともにケガもしやすくなり、これから先の選手生活は常にケガとの相談になる。
それでも19歳のネイサンチェン選手が勝ったことで、「自分にとっては負けは負け、負けは死も同然」と"自分のために勝つ"闘志を再燃させた羽生選手を見たときに、本当に嬉しかったです。
また、試合後に出演したテレビ番組では、いわゆる「ゾーン状態」についてもこのようにコメントしています。
「無意識で飛べるような状態になっていれば、ほぼ冷静に風を感じたりとか眼球がどういうふうに動いて、どこを見ててお客さんの視線がどこを向いてどういう力が働いて自分がこれをこうしていけば跳べるみたいな、すごく細かい所まで見えるんですよね」
これは普通の5感覚ではとらえることのできない感覚をつかんでいるということですね。実際に会場で彼のすべりを見ると、もの凄い集中力で気迫が凄いんです。
将来引退した暁にはここまでたどり着いた道のりを、ぜひ伝える側になってほしいと思っています。
過去に書いた記事です。
デニス・テン選手の追悼展示会について
さいたまスーパーアリーナ内では、デニス・テン選手の追悼展示会がありました。
昨年信じられないような事件で亡くなったカザフスタンのデニス・テン選手。
あらためて思いを馳せることができ、展示会をしてくださったご遺族ご友人によるデニス・テン財団に感謝いたします。
デニス・テン財団
スケートの現地観戦にはまる理由
超満員のなかで試合を観戦しながら、あらためてフィギュアスケート観戦の魅力に気づきました。
私にとってはテレビで見るのと現地の試合はまったく別物です。テレビだとカメラマンやスイッチャーの視点というフィルターを通していることと、どうしても近視眼になるので、会場全体を捉えられないからです。
実際には、会場の観客のエネルギーと選手のパフォーマンスの相互作用によって、最高の数分間が生まれているんです。しかも一点集中ですから凄まじいんです。2万人によるオーケストラを楽しんでいるようなもの。
これは普段なかなか得られない感覚なんですよね。今回もたっぷりその感覚を充電することができました!
お読みいただきありがとうございました。
Written by
チームワークコンサルタントmiwa