FACTFULNESSをどう読むか~思い込みではなく事実をみる本質
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
世界中で100万部以上ベストセラー。もう読まれましたか??
FACTFULNESSの内容をざっくりと
本書では、いかに人間の認識が思い込みによって事実と異なる認識をしているかをわかりやすく指摘しています。
例えば20年で世界の貧困は半分になっている、自然災害の被害も現象しているなど。
そしてその原因として、人間の本能が、ドラマチックなものを好み、データを正しく見ることを阻害しているため、世界の問題を正しく解決できない、認識がずれることを述べています。
人間の本能を10個定義して、それに対する具体的な行動レベルの対策も書かれています。
FACTFULNESSとは、思い込みではなく事実に基づき世界を見よう、ということです。
とてもわかりやすく書かれている良本です。
FACTFULNESSの感想
確かに人間の認識はずれる。思い込みが当たり前と認識して、実際の事実がどうなっているかを確認するのはとても大事だということは、まさしくそのとおりです。
でも、本書の対策で書かれているような対策で果たして人間の本能は超えられるのだろうか?と疑問がわきました。
人間の本能的な思考のパターンを超えるためには、もっと深い人間に対する理解が必要だと私は思います。
どうやって人間の本能が作られるのか?いったい何のために思い込みが作られるのか?歴史はどこへ向かっているのか?人間の本能と宇宙自然の仕組みがどうつながるのか?などなど。
また、思い込みではないといわれる事実データ自体も、実際にはだれかが観測したデータである以上、なんらかの主観が入っているもの。
マーケティングの調査などでも感じることですが質問をどう投げるかどういう視点で分析するかで事実データも変わるからです。
本当に正しく認識できていると誰が言えるのでしょうか??
つまり、人間というものはどんなストーリーで世界を認識したいかによって、いかようにも事実も変えられるということが本質だと思うのです。
事実探しに終わるのではなく、どんな世界を作りたいかの主体性を立てるようになることが大事だと感じます。
FACTFULNESSは、思い込みから観点を移動させる意識付けの入口として、とってもわかりやすい本です。こういう本が世界中で売れていることは世界が変化を求めている証拠だと思いますね。
すべての思い込みから解放されたときにどんな世界をつくりたいか??
みんなで考えてみたいテーマです!
お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタントmiwa