伊勢神宮への参拝で気づいた日本の心
地元の三重県に法事で帰ったので、足を伸ばして伊勢神宮を参拝してきました。2015年以来4年ぶりになりますね。
伊勢神宮といえば、言わずと知れた日本中の神社神宮の中心です。
正式には「神宮」とは伊勢神宮のこと。
神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神おおみおやがみとして崇敬を集める天照大御神あまてらすおおみかみをお祀りする内宮(皇大神宮)と、衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神をお祀りする外宮(豊受大神宮)を始め、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があります。これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。
~伊勢神宮公式サイトより
伊勢神宮はどの神社神宮とも別格のたたずまいです。華美とは対極にある本質しかないあの空気感。日本人なら一度は訪れてみてほしいと思います。
内宮です。
今回は外宮・内宮だけでなく、時間が許す限り別宮も回ってみました。特に印象的だったのは、式年遷宮に象徴される神宮の様式です。
式年遷宮とは
式年遷宮とは、20年ごとにご社殿やご神宝すべてを新しくして、もう一方に遷すというお祭りです。1300年に渡って続いていて、直近では平成25年に62回目の式年遷宮が行われました。
内宮・外宮ともにそれぞれ2つ同じ広さの敷地があります。14の別宮もすべて同じ構図になっています。
今現在、社殿がないほうの土地を古殿地と呼びます。20年後には再びこちらに社殿が遷ります。
外宮の古殿地です。内宮のほうは奥にあるので参拝客は行けません。
なぜ式年遷宮を行うのか、なぜ20年で新しくするのか
一説には技術の伝承をするためとも、常に新しく保つことでいつまでも変わらない姿を残せるためとも言われていますが、式年遷宮を行う理由はいずれの書物にも記載がないそうです。
私は今回の参拝で古殿地をじっと見つめながら、これは日本の心そのものだと感じました。
20年ごととは、2000年前とも言われる神宮に天照大神がご鎮座されたときからの歴史を思えば、ものすごく短い間隔ですよね。
当然日本の技術をもってすれば、何百年と残す建築物を建てることも可能です。それでも常に壊して新しく建ててを交互に繰り返すことはなぜでしょうか?
外宮の別宮:月夜見宮です。社殿と古殿地の関係性がわかりやすいです。
私はこれは表と裏、陰と陽、相対の動きを表していると感じ取りました。そしてそれが交互に入れ替わるということは、表がある裏があるという固定された概念ではなくて、あるのはその動きだけであることを表していると思いました。
もっとも大切なご社殿やご神宝でさえも、作って壊して作って壊してを繰り返すことに、わびさびの日本の精神性を感じますね。固定した物質に執着しない、常に無と共存する和の心を感じることができます。
『伊勢神宮は日本のこころのふるさと』と言われる所以は、もう神宮そのもの全体が日本の心を表しているからだと思いました。本当に感動しました。今回、令和の始まりに参拝できてよかったです。
伊勢神宮についてもっと詳しく知りたい方は
ご朱印もいただきました!令和元年、身が引き締まります。
お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタント miwa