父から母に腎臓を移植することになりました②

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指定難病・多発性嚢胞腎である母に、父の腎臓を片方、移植します。

 

この話を初めて聞いたとき、「移植ってそんなに簡単にできるんだっけ??」と思いました。

 

臓器移植といえば、ドナー登録をして長年ずっと待った上で、脳死による提供者などが現れて、それでやっとできる、そんなイメージだったからです。

 

臓器移植Q&A|臓器移植全般(移植について)|日本移植学会

 

↑上記を読みますと、

なるほど、臓器移植には、脳死臓器移植・心停止後臓器移植・生体臓器移植があって、生体臓器移植として健康な人から移植できるのが、心臓・肺・腎臓。

その中でも、腎臓がもっとも年間症例数が多いのが、腎臓の移植手術です。

 

腎移植は、2000年以降、腎臓の移植手術実施数は、603(2000年)から1,417(2012年)と倍以上に増えています。

それはなぜなのでしょうか??

 

夫婦間腎移植の増加

 

高齢化にともなって、夫婦間腎移植が増加しているとのことです。

 

確かに、親から子への腎移植はあっても、子から親へのパターンは、心情的には考えにくいですよね。そんな中で、夫婦間が増えているのはうなずけることです。

 

夫婦間腎移植とは -  | 家族と考える慢性腎臓病サイト 腎援隊

 

その背景として、血液型が異なっていても、移植できるようになったことがあります。

 

血液型が違っていても移植できるように 

 

移植といえば、当然、血液型が一緒じゃないと。というイメージがあります。

 

ところが、腎移植では今、不適合でも移植できるようになっています。免疫抑制剤が開発され、方法が確立されたためです。

 

現に、父はB型、母はA型。ばっちり不適合です。

いまや、適合と不適合では、手術の治療成績が、ほぼ変わらないそうです。本当にびっくりです。

 

ABO血液型不適合移植とは -  | 家族と考える慢性腎臓病サイト 腎援隊

 

医療の進歩は進化の結晶

 

本当に、医療の進歩は、凄いと思います。

腎移植の場合、生着率も生存率も90%超えで、非常に高い成績となっています。

 

単純に考えると、、他の人の臓器が、自分の臓器になって生き続けるとは、本当に不思議な感覚がします。

物理的な移植で、それを達成できているのが、今の人間の技術力。

 

ここまで、どれだけの研究が注がれてきたか。

生きたいと願う患者さんが、どれほどいたのか。

それらの想いも含めて、バトンを受け取るような気持ちです。

 

医療技術は、人類の科学技術の結晶だと思います。

それをこうやって身近に感じられたことが、怪我の功名といいますか、とても感動しています。

 

前回も書きましたが、病気の根本原因は、認識にあります。

ただ、こうやって現象化した症状に対して、治療法があるということが、どれだけ安心であるか。すべてを道具として、活用できる人間になることが、とても大事だと思うのです。

 

今回はここまで。

次回は、両親の人生について、書いてみようと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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父から母に腎臓を移植することになりました③

 

 

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Written by
チームワークコンサルタントmiwa