父から母への腎移植手術後3ヶ月の変化
2018年9月に指定難病・多発性嚢胞腎である母に、父の腎臓を片方、移植しました。
早いもので術後3ヶ月が経過しました。
年末年始の帰省時に変化した様子を確認しましたのでご報告です。
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とっても元気になった母の行動の変化
母の術後の経過は、とてもよいです。クレアチニンの数値も標準値よりもよいくらい。3ヶ月が経過する前までは色々と食事制限もありましたが、今は生魚生肉がNGなくらい。あとグレープフルーツ。そのほかは普通に食事をしています。
年末年始の帰省時に、手術以来久しぶりに会った母は、一目見てわかるくらい、かなりふっくらしていました。
薬の影響のむくみもありますが、実は手術前は本当にやせていました。母に聞くと、当時はごはんを食べる気がしなかったため、どんどんやせていっていたそうです。
腎臓の働きは、老廃物を出したり細胞内外の水分を保ったり、血圧を調整したりしています。
手術前の母の腎臓は正常時の10%程度の働きでしたから、体の循環が極端に悪い状態といえます。
腎臓の働きが正常になった今、ごはんを食べることがとても楽しいそうです。ごはんは活力になるため、どんどん元気になっていくようです。
手術前は朝起きたとき「あぁ朝ごはん食べなきゃな。。」という気持ちだったのですが、今は「おなかすいたー!」と思えているとのこと。すごい違いですよね。
父曰く、腎臓の働きがよくなることで、目に見えて変わったものがありました。それは母の行動です。
手術前の1年間の母と言えばとにかく無気力。家事もなかなかやる気が起きず、ひたすらソファでじっとして、テレビのサスペンスドラマを観て過ごす日々だったそう。
今は、食事の手伝いを進んでしたり(うちは父が料理をします)てきぱきと買い物に行ったり、とにかく行動力が復活したとのことです。
体の循環がよくなれば、行動も変化する。人の体と精神はすべてつながっていて、お互いに影響を及ぼしていることがよくわかります。
夫婦間の関係性にも変化
父は当時の無気力の母を見て病気だから仕方がない思いつつも、やはりイライラした日々もあったとのこと。
今は母の行動の変化によって、父がイライラすることもなくなったそう。夫婦間のパートナーシップにも影響が出るんですね。
1人の変化が周りの人にも変化を及ぼし、変化が変化を作ることをあらためて感じます。
一方、腎臓が片方なくなった父の変化
父の腎臓は1つなくなりました。日常生活には支障はないものの、もともと父は大のお酒好き。アルコール中毒にも半分足を突っ込んでいるくらい、よく飲んでいました。
そんな父も腎臓が片方になった今、以前と比べて飲酒量が半分になったそうです。怪我の功名というべきか。腎臓を受け渡すことによって、いい塩梅になった気がします。すべては調和されていくんだなと。
ひとまず術後3ヶ月の経過がよく、娘としてはほっと一安心です。
お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタントmiwa