いつの時代も変わらない?女性のライフサイクルの悩み

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「女性のためのライフサイクル心理学」を読みました

 

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秋の夜更かし読書です。

 

岡本祐子・松下美知子編

福村出版(1994年初版)

 

1994年初版ですので、今から24年前の本になります。

 

古本屋で見つけて読んでみたのですが、なかなかこれが面白い。

 

しょっぱなから"人生80年時代"という表現。当時はそうだったのですね。

 

いまや人生100年時代ですからね。この25年でずいぶんと社会は変容したのでしょう。

 

ただし、今も昔も人々の思考パターンはそれほど変わりません。

 

この四半世紀、科学技術はますます発展したものの、人間の思考や心については、それほど明らかになってはいません。

 

そのような意味で、心理学から女性のライフサイクルに焦点を当て、整理された本書は、とても示唆に富むものでした。

 

女性の悩みはいつの時代も変わらない? 

 

この本では、女性のライフサイクルを下記に分けて解説しています。

・胎児期から幼児期
・児童期
・思春期
・青年期
・成人期
・中年期
・老年期

 

冒頭に面白い図があったので、ご紹介しますね。

女性の生き方の分かれ道を、一本の木が枝分かれすることで表した図です。

 

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 p.15 [現代女性のライフサイクルの木]

 

枝分かれを見ると、女性のライフサイクルが、多様なことがよくわかります。

なかでも、面白いと思ったのが、それぞれで女性の悩みの言葉たちです。

 

「世の中に取り残されそう」(専業主婦型ー出産)
「夫と子どものためにがんばってきたのに」(専業主婦型ー中断再就職型)

「仕事も家事も育児も完璧にやってあたりまえ:スーパーウーマン幻想」(両立型ーDEWKS)

「トータルな生き方では両立型にかなわない」(非婚型ー結婚延期型)

「子どものいない人生で本当によかったのか」(非婚型ー結婚延期型)

 

それぞれが、自らの置かれている状況では"ない"「もしもこうだったら」に対して、思い悩んでしまうのです。

女性の生き方は、多様性があるからこそ、ほかの人たちとの相対比較が、たくさん生じるのですね。

 

そもそも、私の経験では、女性は学校選択と就職においても、その後の人生の分かれ道を想定して、選んでいました。

 

24年前のこの本で描かれている悩みと、現在の女性たちの悩みの内容が、たいして変わっていないと思いませんか?

 

ある側面では、思考の変換を起こすことは、それほど困難ということなのです。

 

後悔しない生き方をするには?

 

「自分らしい生き方」

近年よくされる表現ですが、私が大切だと思うのは、

今この瞬間に、どれだけ集中して過ごしているか?です。

 

過去の出来事にくよくよしたり、起こってもいない未来に心配したり、そのようなもったいないエネルギーの使い方をしていませんか?

 

本当はいったい何に悩むべきなのか。わかって過ごしている人は、どれだけいるのでしょうか。

 

私は、少しでも多くの女性が、悩まなくてもよい悩みから解放されて、生き生きと活躍してほしいと、心から願っています。

そして、このムーブメントの輪を一緒に広げてみたいと思う方と、出会いたいです!

 

お読みいただきありがとうございました。

 

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Written by
チームワークコンサルタントmiwa