仕事でがんばる女性が陥りやすい思考の罠~上司編
今回は、2回に分けて、働く女性がテーマのコラムをお届けします。
私自身も、12年に渡り、IT業界の法人向け営業職としてサラリーマンをしていました。7年目より主任職となりましたが、いつも苦しかった悩みがありました。
「上司の期待に応えられない」
あるいは「周りの人の期待に応えられない」という気持ちです。
仕事を一生懸命がんばる女性にとって、よく浮かぶ言葉ではないでしょうか。
上司がいい人であればあるほど
自分か評価されればされるほど
よい会社だと思えば思うほど
期待に応えたい、期待に応えなきゃ
この気持ちが強くなっていきます。思えば私もずっとこんなことを考えていました。
そして、現実では、うまくいく状況がずっと続くことはなく、お客さんからクレームが入ったり、ミスをしたり、何か失敗が必ず起こる。
そうすると
上司に迷惑をかけたのではないか
職場の同僚からがっかりされたのではないか
仕事できないと思われたのではないか
そんな思いにさいなまれます。
とりわけ大きな失敗が起こったときには
期待に応えられなかった
もういなくなってしまいたい
こんな風に思ってしまうことはありませんか?私は何度も何度もありました。
苦しさの原因
この思考に陥る原因は何でしょうか?
実は、人の思考には、自分が思いやすいパターン=観点=判断基準が、無意識で潜んでいます。
「期待に応えたい」という考えのさらに奥を観てみると、人に認めてほしい、他人からどう思われるかが気になるという、他人軸の目線で考えている観点が裏で動いています。
自分がどう思うか、どうしたいかという自分目線ではなく、他人にどう思ってほしいかということです。
そうなると本当の意味で自分に自信をもつことができませんよね。これを、nTechでは 観点の他発性 と言っています。
でも、こうなってしまうのは、その人のせいではありません。そうなる背景や経緯があるのです。
まず第一に、家庭環境によるもの、特に幼少期の出来事が、深く関係しています。例えば長女としてお母さんに常に期待されていたなど、きっかけが必ずあります。
また、社会的背景もあります。これは私の意見ですが、その一つとして日本の学校教育があると思っています。
学生時代には、入試や学力試験など、答えのあるテストで正解を出せる人が評価されていきます。
つまり、相手にとっての正解を出すことをトレーニングされてきているのです。自分でオリジナルの答えを出すトレーニングはしてきていないのですね。
常にそれを繰り返していると、深層心理では自分に自信が持てない状態がつづき、不安定になってしまうのです。
もちろん、相手にとっての正解を出すという思考は、思いやりや気配りにも通じますから、必ずしも悪いということではありません。
逆に、自分の意見だけをいつも言い続ける人(これを観点の自発性といいます)は、協力関係を結ぶことがとても困難です。
重要なポイントは、無意識の観点に固定されているから苦しいということです。
つまり、観点から自由になることで、いつもすっきりした心でいられるようになります。
そうすれば、失敗も楽しめる境地になれます。
解決のステップ
まとめると、なぜこんなにも苦しいのか?の理由は次の2点です。
・いったい何が問題なのか?根本原因である観点の問題がわからないから
・どうやったら変化を起こせるのか?変化の仕組みがわからないから
これらが解決できれば、心すっきりで主体的に行動できる自分になることができます。
これまでの自分の殻の外に出ることができ、すっきりした心から新しい思考の道をスタートすることができますよ。
根本原因をわかって、仕組みを使って変化を起こすステップを始めてみませんか?
ご興味のある方は、下記の記事をお読みください。
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次回は「仕事でがんばる女性が陥りやすい思考の罠~部下編」をお送りします。お楽しみに。
お読みいただきありがとうございました!
Written by
チームワークコンサルタントmiwa