人は平和をつくれるのか?という素朴で深い問い
南北首脳会談の実現
2018年4月27日、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長により、板門店にて、南北首脳会談が行われました。
11年ぶり、3回目の南北首脳会談。北朝鮮の首脳が軍事境界線を超えて韓国側入りしたのは史上初です。
満面の笑みで握手をする2人を見て、あぁこれが本当の平和につながる第一歩だったらどんなによいだろうかと思いました。
実際には双方の思惑もあり、また2国を取り巻く世界(特にアメリカ・中国)の思惑があり一筋縄ではいかないと思いますが、それでも偉大な第一歩だったと思いたい。
軍事境界線近くで感じた思い
実は、3年前に韓国の非武装中立地帯(DMZ)に行ったことがあります。
両国と日本の関係性について、歴史の学びを深めるために行った現地。
残念ながら当日の情勢で板門店に入ることはできませんでしたが、展望台から見た川の向こう岸の北朝鮮や、北朝鮮と韓国を結ぶ使われていない線路などを見学しました。
川の向こう側が北朝鮮。望遠鏡で見るのも寂しいものです。
線路は北朝鮮まで続いているのですが、列車は通っていません。
日本とは切っても切り離せない隣人、朝鮮半島の歴史。
ただの隣人ではなく、かつて同じ国として35年を過ごした事実。そして分断されたこの現状に日本が深く関わっているのもまた事実。
本当はこんな状況は早く終わりにして、争いに使うエネルギーを平和で豊かな社会をつくるエネルギーに変えてしまいたい。
沸き起こる様々な感情を感じながら、そのように強く思ったことを覚えています。
人間は平和をつくれるのか
戦争と平和。
人々にとって戦争のイメージはかなり具体的で鮮明な一方、平和のイメージは抽象的な概念に留まっています。
なぜなのでしょうか?
私は戦争が起きる世界と平和を実現する世界では、次元がまったく異なると捉えています。
それほどに今の人間にとっては平和はある種の理想・夢であり、ほしくてたまらないけれど、実際はイメージがとても難しい概念だと思うのです。
だからこそ平和を実現したいと懇切に思うならば、平和をイメージする前にするべきことがあると考えます。
それは、戦争とは何なのか、争いとは何なのか、なぜ何のためにどんな原因で起きるのかといった一つ一つの背景を明確にしていくということです。
その共通認識が取れたときに初めて平和な世界への道が拓かれるのではないでしょうか。
私は人間とは自らの力によって、次元を超えられるものだと確信しています。今の時代だからこそ、そんな世界をつくれるのだと思っています。
未来の子供たちのために平和のバトンを渡したいのです。
お読みいただきありがとうございました。
Written by
チームワークコンサルタントmiwa