茶道がつなぐ和心・悟り④~江戸千家のお茶体験
みなさん、茶道ってされたことありますか?
私は一度も機会なくここまで来たのですが、最近、立て続けに、茶道に触れる機会がありました。
そのお話を、4回に分けて書いています。
前回は岡倉覚三著『茶の本』を紹介しました。
本シリーズ最終回、いよいよお茶の体験をしたお話です。
写真たっぷりでお届けします。
東京国立博物館の茶室へ伺いました
東京国立博物館に、茶室があるのを知っていますか。
私は今回、初めて伺うことができました。
東京国立博物館の正面。
東京国立博物館には、なんと、5つも茶室があるんですよ。
西門から入って、奥に歩いていくとあります。
緑いっぱいの小道を潜り抜けて・・・
非常に美しい庭園を眺め、お茶への心を整えながら
着きました!!それにしてもいい天気。
今回、伺ったのは『転合庵』です。
小堀遠州が寛永の頃(17世紀前半)京都伏見の六地蔵に建てた数奇屋の一部。
その後、大原寂光院に移築され、昭和38年(1963)塩原千代氏より寄贈されたとのこと。
日本家屋って移築ができるのが、凄いですよね。
奥のほうが8.5畳の茶室、手前が2畳の茶室という、複合型?のものでした。
茶席がはじまります
最初に広間のほうで、おにぎり、持ち寄ったおかず、日本酒を飲みながら、交流タイム。
実際の茶席でも、日本酒やごはんを出してホームパーティーのような形式を取ることが多いそうです。
お茶と言えば、静かな空間で、張り詰めた空気というイメージが強かったので、驚きました。
お茶菓子も、出していただきました。柿がかわゆい。
そしていよいよお茶席へ。。ドキドキ
こちらが手前の、2畳茶室の全景。
右側の引き戸から、かがんで入ります。
どんな身分の人でも、等しく同じ人間であることを表しています。
茶室の炉です。
掛け軸には、岡倉天心の書が!
さて、いよいよ始まります。
初めての茶道体験
初めての茶道体験は、本当に感動的でした。
なにより
美しかった。。。。。
頭で考えず、感じることに集中して、楽しみました。
お茶をたてていただく動作が、本当にむだがなく洗練されていました。
2畳という狭い空間で、堅苦しすぎず、でも、意識が目の前に集中する空気感。
湯気。
光。
お茶のふわっとした香り。
5感覚を繊細に刺激されながら、どんどん心が洗われていきます。
言葉だけに頼らない、心の交流ができるのだとわかりました。
これは、、、
凄すぎる。
茶道のことを何も知らなくても、この境地まで自動的に運んでくれる、茶道の美学。
ふと、千利休が、いかに人間への愛情をもって、茶道を完成させたかを、想いました。
武力の戦いによる解決ではなく、
境界線を超えて相手と一体化する美学による解決。
思わず涙ぐんでしまいました。
すばらしい経験をさせていただいたことに、主催の皆様に感謝があふれます。
機会があれば、また茶道を楽しみたいと思いますし、
他の日本文化も、ますます深めたいと想いました。
お読みいただきありがとうございました。
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Written by
チームワークコンサルタントmiwa